アスペクトの研究

 

ASPCTの解釈は占星術の一番面白いところです。随時、内容を追加して増殖していきます。)

 

この中にある説明の一部は、以前に「あとろらーべ」というHPの掲示板に書き込んだものを

そのまま載せています。そこでは、相性(シナストリー)が主な話題でした。

ここでは、以下の説明がネータル・チャートとシナストリーのアスペクト解釈が混合して書かれています。

ちょっとまぎらわしいですが、じっくり読めばお分かりになると思います。

近いうちに、読みやすくする為に整理してネータルとシナストリーを分けて掲載します。

 

1、トラインの場合

 

これは数秘学(占数術)とも関わることと絡まるんだけれど、まず合の場合は、自分自身と同じ位置に

相手もいるわけです。だから、カバラなどの数の哲学(ユダヤの密教)では、これは「1」に相応します。

性質が同じ、そして相手と自分の相違点を見極めにくいわけね。点の世界かな。

しかし、サインをまたがっている合の方がこの点相違点に気が付きやすいということになりますね。

 

オポジションは、数の哲学では「2」に相応しますね。360度を「2という数で割ると出て来る度数」です。

点から線の世界になる。したがって、このアスペクトは、「2の波動」があるわけです。ポジティヴな面は、

「協調、バランス、足りないところを補う」ですね。マイナス面が出ると、これは言わなくてもわかるんじゃないかな、、、。

分裂とか、片方が片方を吸収してしまうとかね。あとは色々類推してください。

 

ちなみに、ある心理学者は、2もほとんど1と同じようなものだと言ってますね。丸い建物の中で

ボールを真ん前の壁の方に投げたとしますね。それはぶつかって正確に自分の方に帰って来ますね。

反射、反発して返って来たのだけれど、またボールは自分の手に戻って来るので

「自分に変化が起きた」という意識は生じにくいのです。それだから、太陽同士がオポの場合

などは自分の中核の意識の鏡として見て、時には同調したり反発したりして場合によっては競争

したりライバル視するというわけね。

 

さて、トラインは円(360度)を数の「3」で割ったものですね。120度ですからね。

形で言うと三角形の世界ですね。さー、この「3」という性質は何でしょうか?

「2の場合は」例えば夫婦喧嘩していても、どっちが正しいんだか間違っているんだか判らないですね。

「2の世界」というのは「ある種の孤独感や不自由さ」を伴うんですね。愛し合っている場合は

いいんですけど、いつもそういう感じだけではすまないのが人生。「2は1の方向に向かう」ときは

素晴らしいが、「分離としての2」である場合は、結局つまらないですね。上記の夫婦喧嘩の場合は、

友人やその他調停者が入って来ると問題点が見えてきます。三つ目(三人目の人が居ると)があると

物事が急によく見えてきますまた、しばらくして二人の間に子供が生まれたりすると全然違ってくる

でしょう。冷たい関係がホンワカ幸せムードの家庭に変貌ですね。

 

で、3という数や、このトラインのアスペクトは、「2」とか180度のようなアスペクトよりも物事を

もっと安定的に見る意識と姿勢を与えてくれるわけ。物事を調和させ、創造的な方向に向かわせる力があるんですね。

カメラなどを立てる三脚というものがあるでしょ。あれは、それぞれの足の長さが違っていても、

結局安定した状態になるのですね。そういうことですから、このアスペクトは自分から相手の意識や波動が

よく見えます。これはオポみたいに自分の長所や欠点を投影しないで見るということですね。

ただ、同じような性質なので緊張感には欠けますね。そして、地、水、火、風の四つの要素では、

120度の星座同士は同じ性質ですね。そこで、一緒にエネルギーというものを分かち合いながら

やっていけるわけね。

 

自分の星座から、120度左回りの方を「子供」とみて、反対側の120度の星座の方を

「先生」として見ることもあるようです。つまり、双子座の人は、天秤座の人を「子供的」に見て

その意識を投影します。育ててやりたいんですね。

これはホロスコープ上の12室で言うと、5室と9室の意識を相手に投影するということですね。

調べてみてね。

 

同じトラインでも星座をまたがる場合ね。例えば、太陽が牡牛座2度、月が獅子座29度みたいな場合ね。

これは、「地と火」の性質でお互いに繋がります。そしてこのトラインのアスペクトで創造性を発揮し様とします。

「同じ性質でないし、もともとサイン同士はスクエアなので」ぶつかる要素も増えるが、多少緊張感が出てくる

のでプラスになることもあります。すこし意見が食い違いながらそう創造性を発揮していくというコンビでしょうね。

この点は各自沢山チャート作って調べてみて下さい。

 

 

2、スクエアの場合                                    

 

まず、このアスペクトについて

スクエアは黄経が互いに90度離れている度数です。これは、360度の円を「4という数字で割った度数」です。

この4という数は、数秘学では「現実、具体的、肉体、この世」などを表象する数です。そしてこの地上では「東西南北」

ということで四つの基本的な方位として現れています。物でも家でも四角なものが多いのは扱いやすいからです。

なにか意識をきっちりした形で表そうとするとき「その人の意識または無意識にはこの形あるいは数の力が働いています。」

 

平面図形でなく、今度は立方体の基本になるのが「三角錐」ですが、これは三角形の面が三つですが斜辺は四つです。

つまりこの四角形を基本にして立方体化させると「三角錐」になるわけです。3という数では、三角形しか創れません。

つまり平面の二次元の世界ですが、この4という数により三次元の基本形が出来上がるわけです。

 

そういうわけで4という数はこの世に具体的に力を結晶化する力というこで。そして、しっかりと結晶化させるためには

余った部分や不必要な性質を切り捨てる必要があります。

 

キリストの十字架もこの角度と深い関係があります。十字架に磔になることは「自己犠牲」とか「エゴの超克」などと

ある神父さんが言っていました。また、仏教で使う「まんじ・卍」があります。これも四つの性質がぐるぐるっと回って

世界を展開させて行くことを示すものです。ナチスのマークだった逆まんじは、普通「悪いこと」を表すと言われていますが

、それはただしくありません。普通の卍は右回転でこれは「世界を創造する」と言う意味です。反対側の卍は

「世界を消去して精神の世界に戻ること」を象徴しています。この世からあの世に移ると言う意味ですから、

決して良くない事とか黒魔術を示すものではありません。

 

では、この数から導き出される90度というアスペクトについてですが、ふつうわたしたちが最初に習ったのが、

「困難、障害の度数」などというものでした。「ただ活気も出るので災い転じて福となすこともある」、などと言うものです。

そして病気では「急性の疾患や突発事故だと言っています。ただ、このレベルではちょっと荒削りな説明だと思いませんか。

1980年代前半までの日本語で出ている占星学の教科書のレベルはこんなものでした。そのようなこともあるので、

初心者は学習のときにこのアスペクトについてどう解釈すべきか、いまだに混乱している人が居るようです。

 

さて、では、数秘学などの考えを含めてこのアスペクトの意味を見つめていきます。このアスペクトは確かに物事を

具体的に結晶化する力はあるのですが、事が急展開したりなどがよく起きます。つまり自分の推進エネルギーを

「一時停止・方向転換」するとか違った性質の道に行かせるとか、思いも拠らないエネルギーが働きかけてくると

かという意味と取るべきでしょう。車などを運転しているときに横から急に自転車が飛び出してきたりしたあの感覚ですね。

そして、四つのエレメントで言えば「火と地」とか「火と水」、「風と地」のように異なる性質とのエネルギーの交流を

求められるのでそこにある種の「葛藤や困難を生じさせる原因が出来るわけです。」ですから、出生図でこのアスペクトが

多い場合には人生のある時期での急激な変化や、今までと異なる職業への転換が起き易い訳です。

 

このアスペクトを上手に利用することが出来る人は、変化するべき時期を的確に捉えて新しい境地を開き精神的

レベルをアップさせて行きます。90度の持つ最良の意味は「不必要に肥大した部分を思い切って切り捨てる勇気を

与えること、また人生に全く新しい次元を付け加えていく」ということです。そのエネルギーを利用することが

出来れば急激にパワーをつけることが出来るわけです。特に太陽とスクエアを持つ惑星が多いとか、きっちりタイトな

スクエアを持っている場合には、太陽の示す年齢域やその惑星の示す年齢域に大きな生活上の変化または性格的な変容が

あるでしょう。チャート全体見ないとなんともいえませんが、そのような時には思い切って新しい生活に転換した方が

良いことが多いのです。その惑星に他の惑星のイージー・アスペクトがあればその変化は穏やかなものになります。

 

人生の中で刺激が多いアスペクトです。その為、気が弱く保守的な生活を望んでいる人にとってはあまり歓迎

されない度数です。その反対に快活でパイオニア精神豊かな人にとってはチャンスをもたらすアスペクトであるともいえます。

 

シナストリーでこのスクエアが多い場合は、お互いの発想が全然違ったものになります。しかし、魂の許容度が

高い人にとっては決して損な人間関係とも言えないにのです。全然世界の捉え方や行動の方法論が異なるわけですから、

意識の拡大を図ろうとしている人にとっては必ずしも悪くなく、むしろ世界観を広けるきっかけになることが多いのです。

また、4と言う数は「物質的、大地にどっしりと根付く」といい意味もあります。そして、特に太陽と相手の太陽が

スクエアの場合は12室の中に当てはめると「4室または10室の性質が働き」その人の親のような安心感を与える

可能性も有りますので、相性としてみても決して悪いとは言えません。ただ、男女の相性としてみた場合は、生活パター

ンや心情に違いが大きいという面もあるので結婚まで至るかどうか、また結婚しても長続きするかどうかなどはなんとも

言えません。結婚した場合は、片方が親のように面倒を見ていくような雰囲気になる場合も欲見られます。

 

普通このアスペクトだけなら「親しくする期間は普通は短い」と言えます。ただ、これはチャート全体をみてみないと

ハッキリしたことはいえないわけです。また、太陽同士とか太陽と月とか他の惑星の相性関係は、片方の人か両方が

この太陽の示す年齢域が終わった場合は関係が急速に終了するようなことになります。年齢が同じ場合は、次の火星の

年齢域も問題になりますので、火星と相手のアスペクトが重要になります。

 

太陽と月のスクエアはスリルがあって面白い関係ですが、月の方が太陽の人に付いていくのが大変でしょう。共同生活

や愛情は一緒に冒険でもしているような感じになります。

 

月と月のスクエアの場合はお互いに感情をコントロールして、感覚や生活面の違いを調整出来ないな場合は、あまり

「波長が合わずに」親しくなる可能性は少ないでしょう。月ですからお付き合いは短いものになりますし、また心理的

には浅いレベルですが、適当に刺激し合って感情エネルギーの調整を行なう場合もあります。例えば科学者の隣りに

音楽家が引っ越してきました。科学者は月と水星が山羊座で合で第10室にあります。音楽家は月と金星が天秤座で

合で第2室にあります。科学者は音楽家の歌声やピアノの音に多少うるさいと思いながら日ごろのストレスを発散させる

ようなこともあります。

 

 

3、セクスタイルの場合

 

このアスペクトは、円の360度を数の「6で割って得られた度数」です。したがって、

数秘学の6と言う数字や六角形、または六ぼう星と関係があります。

 

数秘学では、6は調和と愛の象徴です。惑星は金星と親和性があるようです。人間関系の調停者

として働くとか、音楽や美術を愛するとか、安楽な生活を好むなどと言われています。

 

さて、これが占星術のアスペクトになると、トラインよりもより緻密な創造性として働くことが

多いようです。トラインは天与の才能と言うか持って生まれたものをそのまま伸ばして出していく

感じですが、こちらの方はそれをしっかりと練り直しつつ、じっくりと仕上げていく才能です。また、

トラインが多い人は自分の良い環境をあまり意識していないのに対して、セクスタイルが多い人は、

周囲の目を気にしたり、また学歴の高さや職業などを意識しつつ生活する要素が強いといえます。

適当な気配りが上手で、社会生活ではソツの無い行動も目立ちます。

 

人間関係では、3室と11室の要素が混じって来ます。したがって、気のおけない兄弟のような

友人を多く持ちます。一般に人付き合いが上手であるといえます。

 

シナストリーでこのアスペクトがあると、普通相手と仲良くなります。相手の知的な面を刺激したり、

色々な情報を伝えたり、教え合ったりする仲です。グループ活動には良い度数です。

また、ネガティヴな面が出ると安易に親しくし過ぎて、礼儀を忘れたり、また甘え合ったりする

など依存性が出る可能性もありますので注意が必要です。

 

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